MX Linux PySide Qt Designer

MX Linux環境にて、PySide6をインストールし、Qt Designerを起動させる方法について解説します。

PySide6のインストール

ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してください。

pip install PySide6

Qt Designerの起動

ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してください。

pyside6-designer

Qt Designerがエラーで起動できない時の対処方法

エラー内容

qt.qpa.plugin: From 6.5.0, xcb-cursor0 or libxcb-cursor0 is needed to load the Qt xcb platform plugin.
qt.qpa.plugin: Could not load the Qt platform plugin "xcb" in "" even though it was found.
This application failed to start because no Qt platform plugin could be initialized. Reinstalling the application may fix this problem.

Available platform plugins are: offscreen, wayland-egl, vnc, wayland, eglfs, minimal, xcb, minimalegl, linuxfb, vkkhrdisplay.

エラーの原因

Qtのプラットフォームプラグイン「xcb」をロードできない問題が発生しています。

特に、xcb-cursor0 または libxcb-cursor0 というパッケージが必要となっています。

これは、X Window SystemのXCBライブラリに関連するパッケージで、グラフィカルなアプリケーションがXサーバーと通信するために必要です。

この問題を解決するためには、不足しているパッケージをインストールする必要があります。

MX Linuxは、Debianベースのディストリビューションなので、APTパッケージマネージャを使用してインストールできます。

ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してください。

sudo apt install libxcb-cursor0

これで「pyside6-designer」コマンドでQt Designerが起動できるようになります。

LibreOfficeでPythonを使用する方法(Linux Mintの場合)

概要

Linux Mintには、デフォルトでLibreOfficeがインストールされています。

LibreOfficeでは、マクロとしてPythonを使用できますが、初期状態では使用できず、「APSO - Alternative Script Organizer for Python」のインストールが必要です。

extensions.libreoffice.org

但し、Linux MintのようなUbuntu系のディストリビューションの場合、通常のインストール方法とは異なります。 以下、Linux Mintの場合のインストール方法を解説します。

解説

インストール方法

下記コマンドを実行してください。

sudo apt install libreoffice-script-provider-python

wiki.documentfoundation.org

Pythonファイルを配置する準備

LibreOfficeの、どのアプリケーションでも良いので、起動し、すぐに閉じる。

これによって、「/home/user/.config/libreoffice/4/user」ディレクトリまでが作成される。

※userの部分は、ご自身のアカウント名です。

.configファイルは隠しディレクトリなので、ファイルマネージャーで「隠しファイルを表示」設定にすると、以降操作しやすいです。

/home/user/.config/libreoffice/4/user/Scripts/pythonディレクトリを作成する。

Pythonファイルを実行する準備

先程作成した pythonディレクトリ内にPythonファイル(*.py)を配置します。

これによりLibreOfficeに認識されるようになります。

LibreOfficeを起動し、ツール - オプション - LibreOffice - セキュリティ - マクロセキュリティ - セキュリティレベル「中」に設定します。

Pythonファイルの実行

ツール - マクロ - マクロを実行 - マイマクロの中に自作したPythonのマクロがありますので、選択したのち、実行します。

動作確認

動作確認をしたい方のために、サンプルのコードを下記に掲載しておきます。

greeting.pyと名前を付けた上で「/home/user/.config/libreoffice/4/user/Scripts/python」内に配置してください。

def greeting():
    doc = XSCRIPTCONTEXT.getDocument()
    doc.Sheets[0]['A1'].String = 'Hello World!'
    return

LibreOffice Calc(表計算ソフト)を起動し、マクロを実行してみてください。

A1セルに「Hello World!」と表示されればOKです。

npm-check-updates(依存関係を最新に)

www.npmjs.com

概要

npm-check-updatesは、Node.jsプロジェクトで使用されているnpmパッケージのバージョンをチェックし、更新するためのコマンドラインツールです。このツールを使うと、プロジェクトのpackage.jsonファイルに記載されている依存関係を最新のバージョンに自動的に更新することができます。これにより、手動で各パッケージの最新バージョンを調べて更新する手間を省くことが可能になります。

主な機能

  • 依存関係の最新バージョンをチェック:package.jsonに記載された依存関係の最新バージョンを確認します。
  • 自動更新:package.jsonの依存関係を最新のバージョンに自動的に更新します。
  • 特定のバージョン範囲の指定:メジャー、マイナー、パッチリリースに基づいて、更新するバージョンの範囲を指定することができます。
  • グローバルパッケージの更新:グローバルにインストールされているnpmパッケージの更新もサポートしています。

使用方法

インストール

npm-check-updatesはnpmを通じてインストールすることができます。以下のコマンドでグローバルにインストールします。

npm install -g npm-check-updates

依存関係のチェック

プロジェクトディレクトリ内で以下のコマンドを実行すると、更新可能な依存関係が表示されます。

ncu

依存関係の更新

表示された更新をpackage.jsonに適用するには、以下のコマンドを実行します。

このコマンドはpackage.jsonを更新しますがnode_modulesのパッケージは更新しません。

ncu -u

パッケージの更新

node_modulesのパッケージを更新するため、通常のnpm iを実行する必要があります。

npm i

まとめ

npm-check-updatesを使用することで、依存関係を簡単に最新の状態に保つことができますが、大きなバージョンのアップデートでは破壊的変更が含まれる可能性があるため、更新後はプロジェクトのテストを行うことが重要です。