概要
Linux Mintには、デフォルトでLibreOfficeがインストールされています。
LibreOfficeでは、マクロとしてPythonを使用できますが、初期状態では使用できず、「APSO - Alternative Script Organizer for Python」のインストールが必要です。
但し、Linux MintのようなUbuntu系のディストリビューションの場合、通常のインストール方法とは異なります。 以下、Linux Mintの場合のインストール方法を解説します。
解説
インストール方法
下記コマンドを実行してください。
sudo apt install libreoffice-script-provider-python
Pythonファイルを配置する準備
LibreOfficeの、どのアプリケーションでも良いので、起動し、すぐに閉じる。
これによって、「/home/user/.config/libreoffice/4/user」ディレクトリまでが作成される。
※userの部分は、ご自身のアカウント名です。
.configファイルは隠しディレクトリなので、ファイルマネージャーで「隠しファイルを表示」設定にすると、以降操作しやすいです。
/home/user/.config/libreoffice/4/user/Scripts/pythonディレクトリを作成する。
Pythonファイルを実行する準備
先程作成した pythonディレクトリ内にPythonファイル(*.py)を配置します。
これによりLibreOfficeに認識されるようになります。
LibreOfficeを起動し、ツール - オプション - LibreOffice - セキュリティ - マクロセキュリティ - セキュリティレベル「中」に設定します。
Pythonファイルの実行
ツール - マクロ - マクロを実行 - マイマクロの中に自作したPythonのマクロがありますので、選択したのち、実行します。
動作確認
動作確認をしたい方のために、サンプルのコードを下記に掲載しておきます。
greeting.pyと名前を付けた上で「/home/user/.config/libreoffice/4/user/Scripts/python」内に配置してください。
def greeting(): doc = XSCRIPTCONTEXT.getDocument() doc.Sheets[0]['A1'].String = 'Hello World!' return
LibreOffice Calc(表計算ソフト)を起動し、マクロを実行してみてください。
A1セルに「Hello World!」と表示されればOKです。